発達障害を改善するメカニズムがわかった!

著者:鈴木昭平、篠浦伸禎 ずっと読みたかった本。
子どもの脳は胎内にいる間から6歳になるまでに大人の脳の80%以上に成長、10歳までに五感からの刺激を与えるのが良い、らしい。
学習の三要素は、集中・記憶・判断、だが、正しい集中により情報を脳内に形成しなければ、記憶と判断には進まない。
発達障害は薬では治らない、脳の機能を正常化すれば、改善し得る、その為に必要なものは愛情である。幸せホルモン・愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンを分泌するには母親の愛情が必要である。愛情により子どもの状態が安定したらその先に厳しさが必要になる。愛情と厳しさの両面があると、自律神経が高いレベルで安定・機能し、発達障害の改善を促す。
我が子に発達の異常があると少しでも感じたらすぐに改善に取り組むべし、脳が固定する前に早く始めれば改善も早い。
脳の体質改善には、食事・睡眠・お母さんの笑顔のレベルをあげること。そして、親が子どもに内在する天才性を信じること、子どもに負けないパワーを持つこと、日々パワーアップすること、子どもと接する時は必ず笑顔、両親の不仲は子どもに過剰なストレスを与えるので子どもの前では、絶対にお互いを非難してはいけない。
子どもの発達障害の改善に取り組む時はお母さん中心主義でやること、お父さんは、広く大きな愛情でお母さんと子どもを励ましながら見守ること。
子どもが楽しく学習するには、信頼している人からの笑顔と、褒め言葉が必要。幼い時は特にお母さんの笑顔と褒め言葉が効果的である。
「気絶するほど褒めてください」たくさんの褒め言葉を酸欠になるくらい一気に言うと、子どもの脳内の快楽ホルモンの分泌が活発になる。
暗示効果で、子どもの自己イメージをアップさせる。プラスの感情で、バスタイムに、楽しく我慢できるよと囁く。
叱るときは、この4つ。わがまま、いじわる、うそ、よくばり。
子どもが自信を持ったら、父親的な厳しさで、我慢することを覚えさせる。
完璧主義ではなく、8割主義で。
5つの魔法の言葉
あなたは、楽しく我慢できます。あなたは、楽しく挨拶ができます。あなたは、楽しく思いやりができます。あなたは、楽しく学べます。あなたは、運がいい。ツイてます。
我慢、自信、思いやり、勇気、知恵の回路を脳内につくる。あなたは〇〇の力があると思うよ!の暗示。

メモ書きのように書いてしまいましたが、やはり愛情が人間にとって1番大事なんだと思える。最近発達障害の子どもが多いのは、母親からの愛情が足りないのかもしれない。昔のように母親が家庭を守り、父親が社会に出て働くスタイルが、子どもにも社会にも良いのかもしれない。
勉強になった一冊でした。