発達性読み書き障害(ディスレクシア)

「うちの子は字が書けない」著者:千葉リョウコさんの本を読みました。
発達性読み書き障害は、発達障害の一種で、知能や聴いて理解する力には問題はないが、読み書きの能力だけに特に困難を示す症状があり、練習しても音読が出来なかったり、読むスピードが遅く、漢字や仮名の形を思い出すことが難しいものです。小1から小6の調査では、40人に3人はいると言われ、特に男の子に多いそうです。ASD(自閉症スペクトラム)やADHDを合わせ持ってる子も少なくないそうです。
(症状)
耳鼻科で聴力検査をすると正常にも関わらず、言われた言葉を聞き間違えることが多い。
(就学前)文字に興味を示さない。
(就学後)
1年次・・音読できなかったり、よく間違える平仮名が複数ある。
2年次以降・・平仮名で書けない文字がある。特に拗音や促音が困難である。カタカナが習得できない。音読の速度が遅い。読み飛ばしが多い。語尾や文末を読み誤ることが多い。漢字をなかなか覚えられない。覚えても、忘れやすい。漢字を写字で間違える。図形の模写が困難である。筆算はできるが暗算が苦手である。九九を唱えることがなかなか覚えられない。ローマ字がなかなか覚えられない。英語の読み書きが苦手である。

早くその症状に気づき対応することで、漢字を覚える力や数がかなり変わります。カタカナをしっかり覚えておくと、漢字習得時にかなり役に立つそうです。
学校の先生から努力が足りないとテストの度に言われたり、劣等感を持ちながら、つらい気持ちで学校生活を過ごしているかもしれません。困難に早く気づいてあげることが一番大事だと思います。字が書けなくても、適材適所で働き、生きていけます。とにかく、早めの対応が今後の生き方に深く関わることを知っていただけたらと思います。