不登校〜子どもの「声なき声」〜

NHKスペシャル「不登校」〜子どもの声なき声〜をみて、中学校の現状に衝撃をうけました。「隠れ不登校」と呼ばれる生徒の存在を初めて知りました。学校に来ても校舎に入ると気分が悪くなる子、同級生の視線を恐れてトイレに行けない子、教室に入れず廊下でテストを受けている子、教室に向かうだけで体に拒否反応が出て印刷室で自習している子など、信じがたい光景でした。
不登校の子どもたちは現在44万人と推定され、今も増え続けています。

不登校の子どもたちの声を紹介します。友達がいない、授業がわかりなくい、先生が信じてくれない、友達にからかわれてクラスみんなから避けられた、課題が多い、心を許せる人がいない、クラスの雰囲気がイヤ、勉強についていけない、強制されるのが無理、いじめを受けた、など。

細かすぎるルール、学力向上至上主義、教師の多忙化など、現在の学校の在り方が限界にきているのではないでしょうか。学校は誰の為にあるのか?もう一度、原点に戻ることが必要だと思いました。

広島県では、学校内にフリースクール:ふれあいルームを設け、登下校の時間や学ぶ内容を生徒自身が決めるようにしました。不登校だった生徒が学校に通えるようになりました。教室に戻すことを目的とせず、自分のペースで学校生活を楽しく送れるようにするのがねらいです。ふれあいルームに通えるようになり、子どもたちにも変化がみられたり、家に居場所がない子の新しい居場所になりました。まだまだ課題も見えましたが、子どもたちに寄り添った教育現場が増えてほしいと思いました。