エレイン・N・アーロン氏が提唱したもので、5人に1人は該当すると言われています。病気ではなく、生まれつきの気質・特性と位置付けられています。発達障害とHSCは異なります。
チェック項目から13個以上当てはまれば、また一つか二つでもその度合いが極端に高ければ、お子様はHSCの可能性があります。
①すぐにびっくりする ②洋服のタグや布地がチクチクする、靴下の縫い目を気にする ③サプライズや驚かされるのが苦手 ④しつけは、強い罰ではなく、優しい注意のほうが効果があると感じる ⑤親や先生など大人の心を読む ⑥年齢の割に難しい言葉を使う ⑦いつもと違う匂いによく気づく ⑧ユーモアのセンスがある ⑨直感力に優れていると思う ⑩興奮するとなかなか寝付くことができない ⑪大きな変化にうまく対応できないほうだ ⑫よく質問をする ⑬服が汚れたり、砂がついたりするといやがり、すぐに着替えたい ⑭完璧主義なところがある ⑮他の誰かがつらい思いをしているとすぐに気づく ⑯静かに遊ぶことを好む ⑰考えさせられる深い質問をする ⑱痛みや空腹に敏感である ⑲うるさい場所、大声を出す人などを嫌がる ⑳細かいこと(モノの場所や人の外見かかわる)によく気づいている ㉑石橋をたたいて渡るような慎重なところがある ㉒人前で発表する時は、知っている人だけのほうがうまくいく ㉓物事を深く考えていると思う
ひといちばい敏感な子は、素直に自分の気持ちを表現することが難しかったり、自分の気持ちを表現するのに時間がかかります。困った子ではなく、困っている子なのです。
明橋大二先生は、不登校の8割は、HSCが原因ではないかとおっしゃっています。ひといちばい敏感な子が学校に行くことは、他の子供たちより何倍も何十倍も疲れるのです。お子様の困難さに気付いてあげることが何より大事なことだと思います。
また、親として他の親とは違う親になる覚悟が必要ともおっしゃっています。だからといって人一倍頑張る必要はなく、お子様の睡眠だけきちんと確保してあげること、そしてお子様の自己肯定感を育んでいくことが必要だとおっしゃっています。褒めてのばす、失敗しても褒めるくらいで良いとおっしゃっています。
子どもたちの気質・特性に早く気付き、生きづらさを理解して、周りの理解も求めながら、個性を伸ばしていく環境作りをこころがけていきたいと思っています。
~ひといちばい敏感な子 エレイン・N・アーロン著 明橋大二訳 より抜粋~