「不登校~保護者ができることは?」④

国の取り組みにも大きな変化が・・・。

2016年9月に出された文部科学省の通知には、不登校を問題行動としてはならない、不登校の子供が悪いという偏見をなくすべきだと書かれている。
昔は【登校拒否】、今は【不登校】という表記になり、その定義も【学校が期待する行動・資質と子供自身の行動性・性格とのミスマッチがある状況】と示されている。

また、不登校の時期にも積極的な意味を持つとされ、子供の発達は成長した(=疲れた)後に1回休み、自分のやっていることの意味を考え、悩みなどを他者に伝える時期で、一直線に発達するのではなく立ち止まり、立ち止まる方が深い発達になるとしている。

2017年2月に施行された教育機会確保法は、学校に行かない・行けない状況でも子供に学びの機会を確保しようというもので、学びを多様化することを推奨し、適応指導は(=学校に復帰することを目的とした指導)時代に合わないという認識に文部科学省が切り替えている。

また、義務教育の期間であっても休むことの必要性や、学校以外での学び(フリースクールやホームエデュケーション)が強調されている。
不登校の子供たちの卒業(小中学校)も出席に関係なく、ほとんどの子が卒業出来ており、高校への進学も、不登校が不利にならないように都道府県ごとに配慮されているそうだ。

こうした国の動きは、番組に参加していた親御さん達も知らなかった。
私たち(当事者)に、学校の先生からこうした情報を知らせてほしかったと言う意見が飛び交った。