「自閉症の僕が跳びはねる理由」

東田直樹さんの著書。
自閉症は個性。声は呼吸のように口から出るもの。記憶は点の集まり。いつも同じことを聞くのは言葉遊びをしてるから。オウム返しは相手の言うことを場面で思い起こそうとしているから。話を聞いてから話し始めるまでに自分の言いたいことが頭から消えてしまう。人の目を見て話せないのは人の声を見ているから。体を触られるのが嫌なのは自分でもコントロールできない体を他人が扱う恐怖と自分の心が見透かされてしまう不安から。ほんの小さな失敗でも天地がひっくり返るほど重大な出来事・・・泣くと心が軽くなる。跳びはねるのは空に吸い込まれたい思いと跳ぶと体も心も軽くなるから。繰り返しがとても楽しい。緑は命と同じくらい大切。自然は友達。じっとしていると魂が抜け落ちてしまう気がして不安。動いている方が落ち着く。こだわりが人に迷惑をかけないなら見守ってほしい。本当の優しさは相手の自尊心を傷つけないこと。

「跳びはねる思考」
東田直樹さんの著書。
自閉症を知ることでまなざしが変わる。挨拶はとても難しいコミュニケーション。人が風景の一部になる。挨拶は好意を持っていますの合図。こだわりは言いようもなく強く惹かれてしまう止められない関心。怒られているのに笑っているのは、自分が怒られている理由が分かり安心して嬉しくなるから。声を上げるのはフラッシュバック(嫌なこと)が突然、頭の中に襲ってくるから。
人は必要とされることが幸せ。家族の声掛けは光そのもの。大丈夫だよとただ抱きしめてもらうこと。悲しみや苦しみにただ寄り添ってもらうこと。どんな自分も受け止めてもらえるという体験が出来たからこそ壊れずに生きてこられた。人は生かされている。社会にはいろんな人がいて多様であることを広めたい。

東田さんを少し知ることが出来た。