ちょっと変わった書道

先日、ちょっと変わった書道と題して、坂井市にある不登校の子ども達が通う支援センターで授業をさせていただきました。
学校では手本通りにきれいに書くを目的としていますが、私は、子供達に自分の好きな言葉を自由に書くことを掲げてみました。
意外にも、自由に書くとは難しいことで、自分で題材を決めることも、書き方を決めて表現することも、大変難しかったようです。
発達障害の男の子は、終始おしゃべりをしなら、題材もコロコロ変わりながら、私との会話も楽しみながら、最後は自分の指でドラマチックに作品を書いていました。
もう1人の女の子は、書道が得意で、最初はきれいに書かない書道にためらっていましたが、だんだんと目がキラキラしてきて、エネルギーに満ち溢れた紙からはみ出して書く表現方法で、納得のゆく作品を仕上げていました。

当塾でも、発達障害の子や、グレーゾーンの子、いろんな特性を持つ子供達が一緒に授業を受けています。
授業は、自分の意思で、毛筆か硬筆か宿題をするかを決め、やる気がない時は休み、友達との会話も楽しめるよう心がけています。
何より、私が子供達との会話を通して、1人1人の性格を知り、一緒に書道を楽しみたいと思っています。
発達障害の子も、そうでない子も、世の中にはいろんな特性を持つ人がいて、そんな人達を受け入れていける優しい心を養っていけたらいいなぁと思っています。