「不登校~保護者ができることは?」①

現在、小中学生の不登校は12万人を超え、中学生は35人に1人の割合だそうです。
ウワサの保護者会SPでは、現在不登校のお子さんを持つ親御さん3人、以前不登校だったお子さんを持つ親御さん3人、尾木直樹氏が出演されていました。
不登校になる時期は夏休み明けが一番多いそうです。
まず、現在不登校のお子さんを持つ親御さんの例を挙げていました。

〔小学2年生から不登校になり現在中学2年生のAさん〕
Aさん:小2の夏休み明けから学校に行きたくないと言い出す。
  親:何で?どうして?今まで行けたのに、お友達もいて楽しそうだったのに・・・。
Aさん:理由を聞いても、行きたくないしか言わない。
  親:理由が分からず、不安になり、不安がイライラへと変わり、イライラをAさんにぶつけてしまった・・・。学校へ行きなさい!起きなさい!ご飯を食べなさい!準備しなさい!宿題もしなさい!完璧にやりなさい!と、今まで出来ていたことをやらせようとした。暴言も吐いてしまった・・・。出来ない子はウチの子じゃない。学校に行かない子はウチの子じゃないと・・・。嫌がる子供を無理やり部屋から引っ張り出したりした。学校に行かないという選択肢が頭の中になくて、どうして?どうして?ばかり考えていた。一週間学校に行ったらゲームを買ってあげると言ったり、学校に行かないならご飯を作らない。食べたいなら、給食を食べに学校へ行きなさいと言ったりした。
Aさん:ご飯も食べず、風呂も入らない。部屋に引きこもってしまった・・・。

~当時を振り返り~
Aさん:先生に怒られたり、音楽の授業が好きじゃなかった。英語も嫌で、朝の会も好きじゃなかった。だからと言って決定的な理由はなかった。こんな気持ちは誰にも話せなかった。行きたくないと言っても、学校に行きなさいと言われるし、いい加減にしなさいと怒られるから。
  親:ひどいことをしてしまったと申し訳ない気持ちでいっぱい。自分の思い通りに子供が動かないことが嫌だった。下校の子供たちの声を聞くとつらかった。学校に行けない理由が聞きたかった。理由を解決すれば学校に行けると思った。

★不登校当事者へのアンケート結果★
不登校になった理由は何ですか? 「なんとなく」「はっきりとした理由はわからない」

親は自分が納得する理由を聞きたがりますが、子供は理由がわからないのが現状のようです。